大使館案内

2019/6/13

着任の御挨拶

 このほど,モーリタニア駐在日本国大使としてヌアクショットに着任しました。アフリカ大陸及びマグレブで勤務するのは約30年ぶりで,モーリタニアは今回が初めてです。「100万人の詩人の国」と呼ばれ,ある詩人には「控えめな真珠」とも形容されたこの未知の土地がいったいどのような場所なのか,大きな関心を抱きながら赴任して参りました。現在着任してわずかではございますが,マグレブと西部アフリカを繋ぐ場所に位置し,アラブとアフリカの交差点となっており,また,太西洋にも開け,従って,地政学的に重要な位置にあるこの国は,古くからサハラ砂漠のキャラバン貿易や海洋航路の拠点の一つとして独自の豊かな歴史や文化を発展させてきたことを日々強く感じております。アラビア語やフランス語等様々な言語も混ざり合う複雑かつ魅力的なこの国を,今後より深く理解していきたいと思います。

 日本とモーリタニアの関係を特徴づけるものとしては,まず漁業が挙げられます。身近な例ですと,モーリタニア産のタコを日本のスーパーで頻繁に目にすることができます。モーリタニアには沖合に素晴らしい漁場があったにもかかわらず,漁業は営まれず,あまり魚介類も食さなかったと聞きます。そのような中で,1970年代にJICAの協力で漁業協力が始まり,日本への輸出も含め,今日では漁業収入が国の輸出歳入の訳40%を占めるに至っています。このように今日モーリタニアで漁業が発展し,日本に輸出されるようになった背景には日本の協力があり,現在もこの関係は続いております。モーリタニア人の中でも「日本といえば漁業への協力」というイメージが強く,漁業が両国を繋ぐ強い絆となっています。また,85%以上が砂漠に覆われ,干ばつや洪水,バッタ被害等,様々な環境問題の影響を被るこの国において,食糧援助の分野でも日本は長年モーリタニアを支援して参りました。日本米をモーリタニアに供与することで,日本米がモーリタニアの市場に供給できるだけでなく,見返り資金の活用によって,モーリタニア人の生活に資する経済社会プロジェクトが実現されてきました。加えて,近年日本は,モーリタニアの保健分野や教育分野に対する支援にも力を入れており,最近では国立ヌアクショット公衆衛生学校が日本の支援で拡張・整備されたことがモーリタニア国内でも大きな注目を集め,モーリタニアの保健分野の向上に貢献し,人材育成においても大きな役割を果たした案件となっています。

 治安の面では,モーリタニアが位置するサヘル地域におけるテロ対策は喫緊の課題であり,サハラ地域内でG5サヘルの常駐事務局を有するモーリタニアは重要です。モーリタニアの平和と社会的安定のため,日本政府は,国際機関とも連携し,民生の安定や国境管理の強化,難民支援などを実施しています。

 こういった様々な分野での協力関係と長年続く両国の友好関係を更に発展させるべく,在任中,大使としての活動に全力で取り組んで参ります。また,本年はTICAD7が8月に横浜で開催される年でもございます。これまでのアフリカにおける日本の開発協力について有意義な議論が行われ,モーリタニアを含むアフリカの国々の開発に真に資する協力関係を今後も継続していけることを願っています。

江原功雄 特命全権大使

連絡先

在モーリタニア日本大使館外観

住所:Lots 861, 862 and 520 Ilot E Nord, Tevragh Zeina, B.P. 7810 Nouakchott, Mauritanie

(郵便物宛先: Ambassade du Japon en Mauritanie, B.P. 7810 Nouakchott, Mauritanie)

電話:+222-4525-0977

FAX: +222-4525-0976

メールアドレス:
 (一般)info-nc@nc.mofa.go.jp
 (領事関係)ryojimauritanie@nc.mofa.go.jp
 (企業支援)jcshien@nc.mofa.go.jp(担当:松永書記官、加藤書記官)

開館時間

8:00~12:30、13:45~18:00

(月曜日~木曜日)

8:00~11:45

(金曜日)

※領事窓口取扱時間

8:30~12:30、13:45~17:00

(月曜日~木曜日)

8:30~11:30

(金曜日)